【寺子屋報告】観光フォトライター講座を行いました(講師:わたなべりょう氏)
うがみんしょーらん。(奄美の方言で、「こんにちは」)
奄美市フリーランス寺子屋講座についての報告をいたします。
今年度の奄美市フリーランス寺子屋のなかでプログラム化した、「観光フォトライター講座」。
奄美のことをライターの目線で取材し、写真を撮り、記事で発信する「フォトライター」を育成することが目的で、「ライティング講座」と「写真講座」の2本立てで構成しています。
今回ご報告する「写真講座」は、2017年11月11日-12日の2日間に渡って、奄美市の名瀬公民館金久分館 2F研修室で行われました!
※「ライティング講座」は、2017年10月21日(土)に開催されました。
ライティング講座の様子は、こちら↓
「【寺子屋報告】観光フォトライター講座を行いました(講師:泥ぬ マコ氏)」
講師は、 フリーカメラマン「わたなべりょう」さん!
講師は、フリーカメラマンの、わたなべりょうさんにお越しいただきました。
わたなべりょうさんは、PIXTAの「ストックフォト(写真素材)」などで、ご活躍されていらっしゃるので、お名前やお写真をご存知の方も多いのではないでしょうか?
こども・かぞくカメラマン
ストックフォトフォトグラファー
2007年武蔵野美術大学卒業後、IT系OLを経て独学でカメラマンに転身。
会社名:株式会社プラナ
事業内容:スナップ出張撮影、ストックフォト撮影(ピクスタ人物専属クリエイター)、写真講師
公式サイト:わたなべりょうPhotoworks
Facebook:https://www.facebook.com/watanaberyo.photoworks/
今回、2日間に渡る講座で、
①1日目=「写真撮影の基本/観光フォトライターが撮るべき写真について/野外撮影(フィールドワーク)」
②2日目=「1日目の作品講評・撮影アドバイス」
を、レクチャーしていただきました。
①1日目(座学)…写真撮影の基本について
今回の講座では、幅広く参加していただきたいと思い、一眼レフカメラをお持ちではない方も対象にしました。
皆さん普段お使いのカメラはそれぞれ。
(「一眼レフカメラ」「コンパクトデジタルカメラ」「スマートフォン」)
そして、講師のわたなべりょうさんのご厚意でNikonさんから一眼レフカメラの貸し出しをいただき、講座がスタート。
まずは、講師のわたなべりょうさんのご挨拶と、どんなお写真を撮影していらっしゃるかのご紹介がありました。
それから、写真の基本ということで、「写真が映る仕組みを理解する」ことから教えていただきました。
写真は「レンズから通った光をセンサーに記録する」ことによってできています。
光の量が多いほど「明るい写真」になります。
光の量は、「絞り」と「シャッタースピード」、「ISO感度」を設定することによって、自由に調整することができるとのことを詳しく教えていただきました。
この関係性を、「水道の蛇口を開けてコップに水をためる様子」に例えて下さったので、とっても分かりやすかったです!
受講生は早速カメラで、実際に確認しながら撮影に挑戦。
様々な設定について、ひとつずつ試して撮影し、写真を見比べて、どのように違うか理解することができました。
<F値(絞り)の違い>
※F値を変えると被写体深度が変わります。
<動く被写体を撮る時、シャッタースピードによる違い>
(写真は、わたなべりょうさんが「動く被写体」として、手を動かしているところを撮影している様子)
他にも、
・カメラの構え方
・ズームレンズの使い方
・半押し、ピントを合わせ方
…などなど、今後の写真撮影に役に立つことをたくさん教えていただきました!
プロから「写真撮影の基本」を、ひとつずつ丁寧に教えていただけることって、なかなかないですよね!
撮影のコツをたくさん教えていただき、皆さん熱心に実践されていました。
受講生のTLworksさんが、写真講座に参加したレポート記事を書いて下さっています。
▼【カメラ初心者向け】一眼レフ&デジカメ 4種の撮影モードの使い方と仕組み
https://www.tlworks-japan.com/single-post/camera-mode
▼【カメラ初心者向け】一眼レフ&デジカメ 4種の撮影モードの使い方と仕組み
https://www.tlworks-japan.com/single-post/camera-mode
①1日目(座学)…観光フォトライターが撮るべき写真とは?
次に、「観光フォトライターが撮るべき写真とは?」ということで、わたなべりょうさんが実際に撮影した写真を見せていただきながら、『光を意識すること』と『構図』などについて学びました。
構図の基本は、「主役を意識すること」。
そのためには「余分なものが映らないように注意する」ことが大事ということがわかりました。
様々な写真のNG例や、解決策を教えていただき、とても参考になりました!
他にも、
・暗いところの撮影方法
・構図の基本について
・建物の撮影方法について
・Photoshop写真編集の実演
…などなど、観光フォトライターが撮るべき写真のポイントをたくさん教えていただきました!
同じ場所から撮影しても、写し方や切り取り方(構図)などで違ってくることが良く分かり、皆さん聞き入っていました。
①1日目(座学)…午後の野外撮影に向けて
1日目の午後からは、野外撮影実習で、「大浜海浜公園」に行くことになりました。
テーマ:
「大浜海浜公園を記事で紹介するなら、どんなことを伝えたら良いか考えてみよう」
「大浜海浜公園を記事で紹介するなら、どんなことを伝えたら良いか考えてみよう」
今回は、「観光フォトライター」として、「奄美に初めて旅行をしようと思っている人」に向けて観光記事を書くなら、どんな写真を撮ったら良いのか?ということで、上記のテーマがありました。
観光地を紹介する記事を書くときは、魅力が伝わるように、写真を5~10枚使うことが多いとのこと。
受講生の皆さんに「大浜海浜公園の紹介ポイント」について、1人10個ほど考えて発表していただきました。
それぞれ、大浜海浜公園のどんなところを紹介したいのかは違っても、「初めて奄美に旅行しようと思っている人」に紹介するなら、
1.入口の看板、目印、交通標識
2.駐車場、トイレの場所
3.ステージ、広場
4.海、浜辺
5.シャワー室の場所
6.奄美ならではの自然植物
7.夕日
…などなど。押さえておきたいポイントはたくさんありますよね!
中には、記事の流れや文章まで考えて、どんな写真を撮るか考えた方もいらっしゃいました。
午後からの撮影(野外実習)に向けて、今回の目標は、こちらです。
~今回の目標~
●大浜海浜公園の紹介したい10か所の写真を撮影する
●誰が見ても、分かりやすい写真を目指す
●写真を1枚撮影するにあたり、5枚ぐらい色々な撮影方法を試す
●大浜海浜公園の紹介したい10か所の写真を撮影する
●誰が見ても、分かりやすい写真を目指す
●写真を1枚撮影するにあたり、5枚ぐらい色々な撮影方法を試す
①1日目(野外撮影実習)…大浜海浜公園で実際に撮影してみよう!
午後、大浜海浜公園の駐車場に集合し、それぞれ野外撮影実習(フィールドワーク)に入りました。
(皆さんが撮影されている様子)
皆さん、教えていただいた撮影方法を実際に試しながら、野外撮影に取り組んでいました。
②2日目(座学)…昨日撮影した写真について、講師から講評・アドバイス
2日目は、皆さんが昨日撮影された写真をプロジェクターに映し出し、講師のわたなべりょうさんから作品の講評をいただきました。
お一人ずつ、「どんなことを考えて撮影されたか」「どんな撮影方法だったか」などを発表していただきました。
「こんなところが上手く撮影できなかった」については、アドバイスをしていただき、とても有意義な時間となりました。
他の受講生の皆さんが撮影された写真も見ることができたのも、参考になり、大変良かったです!
受講された方から、
○自宅にカメラがあるのに、使い方が分からずもったいなかったのが、今回分かりやすく説明してもらい楽しかったです。今後活用出来たらと思ってます。すごく楽しく良かった。
○今迄習って来たことの復習が出来た。また、ニコンのカメラにも興味があったので操作ができ良かった。
○色々な人の写真が見られたり、方法を教えてもらいました。
○カメラの使い方の疑問点が解消されてよかった!また講評も分かりやすくよかったです。またやってほしい!
○写真については全くの素人なので、知らなかったことをたくさん聞けたので。
○実践的で、とても良かったです。初めて扱うカメラだったのですが、分かりやすく色々と挑戦しようという気持ちになりました。ありがとうございました。
…などなど、皆さまから大変うれしいご感想をいただきました。
皆さん積極的に、楽しんで取り組んで下さっていたので、大変活気ある講座になりました。
私たちの暮らしている「奄美」のことを、周りの人にもっと伝えることができる「観光フォトライター」。
この講座がきっかけとなり、奄美で観光フォトライターとして活動される方が増えて下さったら、うれしいです!
わたなべりょうさん、受講生の皆さん、ありがとうございました!