【寺子屋レポート】講座「ハンドメイド作品の販売戦略。目にとまる販売ブースと仕掛けづくり」を開催しました

うがみんしょーらん。
2022年11月から始まりました2022年度のフリーランス寺子屋。

今年度、全6講座の第3回目は、「ハンドメイド作品の販売戦略。目にとまる販売ブースと仕掛けづくり」

講師は、国内大手のハンドメイドマーケット「minne」の作家活動アドバイザー 和田まお先生です。和田まお先生は、GMOペパボ株式会社 minne事業部 作家活動アドバイザーとして、You Tube「minneLAB」では販売ノウハウを発信したり、ハンドメイド作家のために書かれた著書もあるなど、ハンドメイド作家なら一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。

また、今回は2022年12月18日(日)に、奄美市と株式会社しーま共催のハンドメイドイベント『あまみハンドメイドマーケット』を控えていたことから、とても貴重なタイミングでの講座となり、特に多くのハンドメイド作家さんに受講いただきました。

    

■講座概要■
講座名:「ハンドメイド作品の販売戦略。目にとまる販売ブースと仕掛けづくり」
日程:2022年12月4日(日)
場所:奄美市WorkStyle Lab、ZOOMオンライン
講師:GMOペパボ株式会社 minne事業部  作家活動アドバイザー 和田 まお氏
受講生:19名(会場参加13名・オンライン参加6名)

    

| 講師

和田 まお 氏 

GMOペパボ株式会社 minne事業部  作家活動アドバイザー

2015年5月より「minne LAB 世田谷(ミンネラボセタガヤ)」で作家活動アドバイザーとして従事し、価格設定や撮影、文章の書き方、SNS活用、ブランディング等の相談に対応。これまで4,000名以上の作家と交流している。
2019年4月に「minne公式本ハンドメイド作家のための教科書!! minneが教える売れるきほん帖」を出版(重版7刷)。販売ノウハウを発信するYouTube「minneLAB」はチャンネル登録者数23,000名超。
minneサイト:https://minne.com/

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今回の講座内容は大きく3つ。講師の和田まお先生にはオンラインでの講座をお願いしました。とても大切な要素の詰まった2時間でしたのでご紹介していきます。

   

| 1.ものづくりを伝える情報整理

~ネット販売の基本

まずは、minneなどネット販売を利用する方へ、「売るための優先順位」を教えていただきました。ついつい『宣伝』を優先させてしまう方が多いですが、大事なのは、まず『売り場を整えること』。これはお店づくりでも同じだそうです。

ネット販売では、
・写真
・価格
・文章(商品紹介)

この3つがお店づくりの基本と言われます。

以上を整えなければ、いくら宣伝してもお客様の心には響きません。どんなものを販売していて、どんな人の心を動かしたいのかをしっかり作家自身でつくっていくことを頑張ってほしい。まお先生の言葉に、みなさん納得の様子でした。

~売るための最低条件

それは、先程も挙げた3つ。写真・価格・文章です。
写真→最低5枚(minneは25枚まで掲載可)ネット販売は写真が命だと言われます。
価格→ハンドメイド品は安いと言われる時代は終わりました。価格が安いと信頼関係が生まれません。人件費と利益を確保しましょう。
文章→説明文をしっかり書こう。最低でも500文字は必要です。

これらが「お店づくりからファンを作る」土台になります!!!

   

| 2.販売における心得

販売における心得をお話する前に考えてみていただきたいこと。
『イベントで、朝からお客様が絶えないブースがあります!』なぜでしょうか?

大切なのは、イベントにお客様を呼ぶことなのです◎。そのために、イベントの事前告知にも力を入れましょう。
イベント情報は端折らずに、何度でも出すことが重要です!!
正しいイベント名・日時・場所を掲載しましょう。

そして、まお先生のお話で印象に残ったのが、『集客』はイベント主催者だけの力・頑張りではなく、出店者も含めみんなの力だと思っています。という言葉です。

イベント当日、「あなたのブースに来たくて、このイベントに来ました!」と言ってもらえることを目指しましょう。

   

| 3.イベント準備

さまざまあるイベント準備ですが、前提として、各々で立てる『売上目標』から、「いったい何人お客様に来てもらえたらいいのだろうか?」逆算して考えてみましょう。
そして、イベント準備で大切なものを3つ挙げてくださいました。

①SNSでの宣伝

勝負はイベント1ヵ月前から始まっています!!SNS宣伝は早ければ早いほど、更新の回数が多ければ多いほど効果的です◎

イベント名、日付、場所など大事なことは何度でものせましょう。端折らないことも大事です。イベント共通のハッシュタグ(#)があれば付けることで検索して見てもらえることもあります。

そして、予告から当日の出店報告、イベント中の経過をあげていくことも大事です。イベント後にどこで買える機会があるのか、どこで作家さんに会えるのかを記載して次に繋げていきましょう。休む予定があるのであれば、その旨を記載することも忘れずに。

②ショップカードを準備しよう

ショップカードが足りなくなるのは機会損失です!!

ショップカードの役割はたくさんあります。
→情報の保存:いつ、どこで、何が買えるのか
→宣伝効果:SNS等、接触機会の提案
→もらって嬉しい:素敵なお店でお買い物した、という満足感

ぜひオリジナルのショップカードを十分な数、用意しましょう。

参考
You tube『おはよう minne LAB』:質問102「ブランドのロゴやショップカード外注制作、優先度を決めるには?ロゴの役割/デザイン料の相場/印刷発注のメリット」ハンドメイド作家さんのお悩み相談

③販売ブースの魅せ方

イベント当日、何よりも大切なのは睡眠と健康です!
そして、ブースでの「会話」の濃度を上げることを目指していきましょう。

そのために、
・視覚で伝える
・言葉で伝える
ことも大事です。

★★ブースづくりのポイント★★
→作品をみせる「高さ」
商品陳列には目にとまりやすい、手に取ってもらいやすい「高さ」があります。お客様の視線の「上下」「左右」にも気を付けて売場を作りましょう。
◎参考サイト:https://md-next.jp/18418(MD NEXT 月間マーチャンダイジング)

→一番の推し作品はどれですか?
イベントで見て欲しいもののハイライトを見せてあげること。

→貴重な時間内で情報量をつめていくこと

◎こちらも参考にご覧ください
#minneで学ぶ『おもわず足を止めるディスプレイのコツ』https://note.minne.com/n/ncbeb585a28dd

   

| さいごに

「ハンドメイド作品の販売戦略。目にとまる販売ブースと仕掛けづくり」いかがでしたか。

ハンドメイドイベントを控えた作家さんにはもちろん、これから販売をスタートしたい方、その他のお仕事の方にも学びの多い講座だったのではないでしょうか。

和田まお先生から教えていただいたポイントをおさえながら、奥の深いハンドメイド界・イベント出店を楽しみ、そしてしっかり利益と経験を得ていけたらいいですね。minneさんの発信してくだっているYou tubeなど、これからもぜひご覧いただければと思います。

奄美市と株式会社しーまでは、奄美のハンドメイド作家さんの発掘・飛躍をサポートする「あまみハンドメイド大賞・ハンドメイドマーケット」を毎年度開催しています。ぜひ、多くの方のチャレンジをお待ちしております。