
【寺子屋レポ】ここからはじまる、ライティングのすべて。ライティング基礎編
日時:2019年7月6日,7日 各13時~17時
場所:あまみ働き方ラボ(奄美市産業支援センター2F)
講師:ランサーズ株式会社(東京)(https://www.lancers.co.jp/)、フリーライター桂浩一さん(福岡)
2019年度奄美市フリーランス寺子屋ライティング講座がいよいよスタートしました。
今年度は、年度内8回の講座を通して、初心者であっても確実にステップを踏んでひとりで取材・執筆ができるようなライター育成を目指します。
その第一歩となる講座は、2日間連続で行う「ライティング講座基礎編」。
講師に、国内最大級のクラウドソーシングサイトを運営する「ランサーズ株式会社」と、フリーライターとして活躍する桂浩一さんをお招きしました。
熱のこもった2日間の講座をレポートします!
|DAY1 とっても楽しいWEBライティングの世界

まずは「WEBライティング」とは?という説明。
文章を書くという意味の「ライティング」と一口で言っても、さまざまな分野における「ライティング」が存在し、それぞれで表現の仕方や書き方、リサーチの仕方なども異なってきます。
近年需要が増加している「WEBライティング」について、仕事受発注の専門サイトであるランサーズ株式会社の篠原智美さんから説明がありました。
WEBライターの幅広い仕事例を挙げ、「得意分野にあわせてさまざまな仕事がある」と伝えました。
また「やりがい」として、
①名前入りの記事が公開された
②担当した記事に「いいね」がついた
③記事がバズった!
などWEBならではの視点で説明しました。
|DAY1 読んでもらえる文章の書き方
次に、具体的な執筆テクニックを桂さんとともに伝授。
「いい文章」というのは、文章のうまい、下手に限ったものではありません。
「読みやすさ」はあるルールに沿って書くことで確実につくることができるのです。
具体的には、
・語尾の使い方
・適切な表現の仕方
・接続詞の使い方
・一文の文字数
・改行、空白の入れ方
などなど…具体的なプロのテクニックの数々に、受講生のメモをする手がとまりません。
ちょっとしたことなのですが、これらの細かい技にはすべて読者ファースト、「読みやすさ」を重視した視点があります。

ここで、実際にワークも実施!
文章を読み、適切な文章に書き直す、というワークにもチャレンジしました。
実際にやってみるとさまざまな気づきがありますよね。
ほかにも、ライティングをするうえで必須の知識となる、
「レギュレーション」…執筆をするうえでクライアントから指定のあるルール。
「トンマナ」…文章全体のトーン、テンションのこと。これがバラバラだとちぐはぐな印象の文章に。
「ペルソナ」…誰に向けて、誰が書いた文章なのか。執筆を始める前にこのペルソナ設定をしっかりとさせると、届けたい人にしっかりと届くことのできる文章をつくることができます。
また、画像の使用の仕方や引用とコピペの違いなど、WEBライティングをするうえで注意しなくてはいけないマナーについての説明もありました。
これにて充実の1日目が終了!2日目に続きます。
|DAY2 SEOの概念を理解する

1日目を経て、少しライティング・ライターについて知識を得た受講生たちに出されたテーマは、「SEO」。
SEOとは、検索エンジン最適化のこと。Googleなどの検索エンジンが記事をサーチしやすく、見つけやすくし、検索結果の上位に表示させる試みのこと。
サイト自体のつくりなども重要になってくるこのSEO対策ですが、記事を書くことを担うライターにとっても持っておいたほうがいい大切な知識。
タイトルや見出しの作り方、キーワードの盛り込み方、そして何より「オリジナルで質のよい記事を書く」という意識。SEOが高い=記事の評価があがるということにつながります。
講義を経て、ワークでさらに認識を深めました。
|実際にインタビューをして簡単な記事を書いてみる
取材となると、ひとりで見たものを勝手に書いて終了する場合の記事はほとんどありません。
多くは、誰かに話を聞き、それを客観的に分析しながら記事中に盛り込んでいくことが多く、インタビュースキルはライターにとって必須です。
誰かに質問をして話を引き出し、それを文章化する。
これは決して簡単なことではありません。

相手の話を引き出すためのインタビューの方法について、具体的な事例を提示しながら説明がありました。
続いて、㈱しーまの深田小次郎代表をインタビュー対象としてワークにチャレンジ!

深田代表に受講生がそれぞれ質問をし、その場で記事を作成、発表。
オープンな場で、それぞれ同じ質問・回答を聞いたはずなのに人によって完成した記事はそれぞれ。伝えたいこと、焦点を置いたことによって内容や視点が変わってくるということも学びました。
|まとめ。2日間を経ての感想
参加した多くの方が「よかった」と満足していただけました。
【今回の講座はどうでしたか?】

【その理由※自由記述】
・分かりやすくて勉強になりました。
・ネット上で仕事をする際の入りから教えてもらえて良かったです。
・ライティングの基礎って、何から始めていいのか分からず、今まで独学で色々と手を出しては……と繰り返していました。プロの方に一から教えていただけたので、頭にも入りやすかったです。知らないこともたくさんあって、ちょうどよい難しさでした。
・現在の仕事でも直結して役立つ知識を学ぶことができた。継続して受講したいと感じました。
・インタビューの仕方の説明のときの内容が、以前の会社の接客・後輩の育成の研修で出た内容があったので今までの自分が直せるかも⁉︎と思いました。
・今回の利用はしませんでしたが託児のサポートがあるのがとってもよかったです。1日目からワークショップありで、それなりの力が基礎といいつつ前提とされているのかな?と感じつつ、とても楽しいものでした。
・講師の説明がすごくわかりやすかった。桂さんありがとうございました。
・文章”伝える”、”読んでもらえる”、”読みたいと思ってもらえる”そんな文章のイロハを教えていただきました。
・実践向きですぐに応用が可能になる
・記事にすることの難しさを知った
・理論だけでなく、実習の時間が多くあり分かりやすかった。 20分とか限られた時間で記事を書いたりとか頭がフル回転しました。25分であまみっけ記事を書くワークではさいさんベース?で書くスピード感を体験できて良かったです。
・書くということの敷居が低くなった気がします
・配布資料が少なく、著作権の関係で写真が全く取れない状況で1日め約4時間、二日目も同様。メモが全く追いつかないし、日が経てばほぼ忘れてしまうと思う。内容は良いが、私には難易度が高かったです。しかし、実習は良かったと思う。
・異業種の方々と楽しい時間になりました
・基本的な文章テクニックや、SEOについても学べて大変勉強になった。実践がとてもよかった。
・ライティングの仕事に興味はずっとありましたが、自分にできるのか?どういう物なのかがわからなくて不安だったので、その不安が取れたのが良かったです。色々な書き方の基礎があることもしれてよかった。
・昨年よりも内容が濃く勉強になりました
2019年度奄美市フリーランス寺子屋ライティング講座はこれからがスタート。
今回学んだことをベースに、確実にステップを踏んでがんばっていきましょう!