【寺子屋レポ】取材をして話を聞く。ひきだす。まとめる。その妙技を学ぶ
うがみんしょーらん。
今回は、2019年度 奄美市フリーランス寺子屋「ライティング発展ステップB 取材編」として前編8月17日(土)、後編31日(土)に開催された講座の模様をレポートします。
実際に取材を行い記事を書く。実践講座
今回は「取材編」。人にお話しを聞くこと、またそれを実際に文章にまとめることは簡単そうで簡単ではありません。
・インタビューのコツ
・上手に文章をまとめるコツ
などを現役ライターから学び、実際に記事を書きました。
座学と違って、実際にやってみると戸惑うことばかり。
とても貴重な体験となりました。
講師は、 フリーライターの田中良洋氏、株式会社しーま麓編集長
今回の講師は、寺子屋の3期生で、現在はフリーライターとして活躍中の田中良洋さんと、株式会社しーまの麓編集長です。
講師:田中良洋氏
フリーランス寺子屋3期生。2017年に奄美大島へIターン。寺子屋受講で学びながら、ライター活動ほかドローン撮影や写真撮影、映像編集、予備校スタッフなどさまざまな活動を展開しています。
講師:麓卑弥呼(株式会社しーま)
東京出身。大学卒業後すぐに奄美大島へIターン。新聞記者、IT関連企業、フリーライターなどを経て2014年株式会社しーま入社。2015年編集長に就任。WEBサイト制作・管理、フリーペーパー制作など編集業務を主に担当しています。
いきなり取材に行くのではなく、事前に相手のことを知っておくのはとても大切なこと。
インターネットで検索するだけでもたくさんの情報が出てきます。
基本的な部分はしっかりリサーチしつつ、疑問に思ったところは質問に使用します。
また、記事を読む人を想定することによって、質問内容も変わってきます。
誰に読んで欲しい記事なのか。
それをはっきりさせておかないと、有益な記事は書けません。
対象者は、観光客なのか、居住者なのか、年齢、性別、目的、などをしっかり想定してから取材に向かいます。
ただ聞きたいことを箇条書きにしていき、それだけ聞いてくるのではもったいない。
相手のことを深く理解したいという姿勢を持ち、言葉に対してどのような意味があるのか深堀りが必要です。
なかなか言葉が出ない人についての質問のコツも教わりました。
返答しやすいように質問の形を変えていくなどのテクニックも。
そして難しいのがただ話を聞くだけではなく、しっかり文章校正も考えながら話を聞かないといけないということ。
聞きたい部分もしっかり聞きつつ、ぽろっと出た貴重な話も聞き逃さないようにする。
写真は、基本的な部分に追加して、インタビューで出てきたものも撮っておきます。
ただインタビューしたことをそのまま書いていくのでは、重要な部分は伝わりません。
読みやすい工夫として、
・インタビューの内容は全部そのままの順番で書かないといけないわけではない
・全部を書く必要はない
・インタビューの言葉をそのまま載せるのも効果的
これらの部分にも気を付けながら、相手の気持ちがしっかり伝わるように執筆していきます。
事前にお店のホームページやSNS、そして今までに掲載されている記事などを見て事前準備を行いました。
少し緊張しつつ、いざ実践!
今回は、なぜまち商店街のお店にご協力いただき、取材に向かいました。
準備していったことに追加で、お店の中の商品についてや、お店への想いを時間の許す限りうかがいました。
家に帰って、一週間で記事執筆。その後校正をしてもらったら講評です。
執筆した記事は、田中さんと麓編集長が校正を行い、皆で確認しました。
同じお店に行ったのに、それぞれ視点の違う記事が出来上がっていてビックリ。
同じ様にお話を聞いても、知りたい部分は全然違ってくるものですね。
校正してもらい、この言い回しは文章を入れ替えた方がいい、ここは省く、語尾がおかしい、などの講評をいただきます。
自分の文章の癖がよくわかり、またわかりやすい言い回しがとても勉強になりました。
そして、皆の講評を共有することで、知識はぐんと深まりました。
最後はライター同士で、お互いをインタビューしあい、また記事を執筆するという宿題が出ました。
今まで一緒に勉強して来ましたが、なんで奄美にいるのか、なんでライターの勉強をしているのかなど知らないことばかり。
次回の寺子屋でまた講評することとなりました。
実際に取材に行くのは初めてのライター達。
緊張しつつもしっかりと話を聞くことができました。
それでももっと聞いておけばよかったという点や、不足部分もあったと思います。
次回の記事執筆に生かしてほしいです。
受講生の方からは、
「クセが分かってよかった」
「取材に行って記事を書くことも、書いた文章を添削してもらうことも貴重な経験だったので。」
「自分が書いた記事を添削してもらう機会は今まで1度もなかったので、とても参考になりました。」「自分のクセは読み返しても気付きにくいので、ありがたいです。」
「取材の方法、文章のまとめ方について勉強になった。」
「具体的な記事と直しを読めた」
「参加者それぞれ原文と修正後を見られたのがよかった。文章を書く以外にインタビューや撮影での自分の不足を振り返ることができた。」
との声をいただきました。
田中良洋さん、麓編集長、ありがとうございました。