【寺子屋レポート】「企画力で差をつける!ショート動画クリエイター講座」を開催しました。

2023奄美市フリーランス寺子屋の講座として、「企画力で差をつける!ショート動画クリエイター講座」が2023年11月3日(祝・金)11月4日(土)に開催されました。

昨年に引き続き、シモカタセイジ氏が登壇され、二日に渡りショート動画企画・撮影・編集、今年度は、会場を飛び出し、直接店舗へ撮影に行きました。

■講座概要■
講座名:企画力で差をつける!ショート動画クリエイター講座
日程:2023年11月3(祝・金)4日(土)
場所:奄美市WorkStyle Lab、ZOOMオンライン
講師:シモカタ セイジ氏(合同会社PUT代表/Livelooks studio/新しい働き方lab和歌山コミュニティマネージャー) 
   篠原 智美氏(ランサーズ株式会社)

|講師の紹介

シモカタセイジ氏

シモカタ セイジ氏 

合同会社PUT代表

Livelooks studio
新しい働き方lab和歌山コミュニティマネージャー
ランサーズ認定ランサー(2020年度クリエイティブディレクター部門受注額1位)

1982年生まれ 和歌山県出身。10代でプロミュージシャンを目指すも夢破れ、その頃から趣味でデザインを始める。アパレル→全国展開のインテリアショップのマネージャー→住宅営業(副業カメラマン)→事業立上の請負人というキャリアを経て独立し、ブランディングとクリエイティブ、DXを中心に活躍中。今までに携わったロゴデザインは100件以上、ブランディングのクライアントは個人から上場企業まで幅広い。最近は動画配信と映像制作の分野にも活動の幅を広げている。

twitter : https://twitter.com/Kikaku_shitsu

篠原 智美氏

篠原 智美氏 

ランサーズ株式会社地方創生担当。全国の地方自治体と同社との事業提携においてリモートワークチームの構築などに奔走。奄美市においても、提携当初から担当してフリーランス寺子屋、フリーランス支援について協力を続けている。
自身は地方移住、パラレルワーク・キャリア形成を実行中で、多様で自由な働き方を実践する女性キャリアワーカーである。
(参画)NPO法人キッズバレイ 理事 /株式会社AnyWhere エバンジェリスト/Biotope Co-Founder など 

Twitter:https://twitter.com/shinohalifework
note:https://note.com/remortworker/

■DAY1 

|動画作成はセンスじゃありません

企画力で差をつける!ショート動画クリエイター講座

シモカタ氏が受講生を前にまず伝えたのは、

「動画制作はセンスではなく本気で学んだ量×作った量がスキルになる」
「感覚で作るのではなく、スキルと情報整理で動画を作る」

ということ。「自分はセンスがないからできない」ということではなく、学びよるスキルを見につけ、一度や二度ではなく続けていくことでそれが本当のスキルになる!という意味。
いまから学びを得ようとする受講生にとって、大切な前提と励ましの言葉でした。

シモカタ氏が重視しているのは、まず「企画」。

どうすれば伝わるようになるのか、何が強みになるのか。それを整理し、「誰に伝えたいか」を決めます。
人は、主観と思い込みでモノを見ています。なので、大切なのは伝え方。「何を → 誰に → どう伝える」この順番で伝えるのがすごく重要、それが決まるとどう伝えるかの選択肢が絞れる、と話します。

【何を】 よく言われる褒め言葉や、おすすめポイントを整理

【誰に】 おすすめまたは得意なポイントを一番受け取れる人を決める。基準を決めると、その周りの層にも影響していく

【どう伝える?】 ターゲットに応じてWEB、CM、雑誌など媒体を参考に見ていけば、自分の引き出しも増えていくので、そこからターゲットに合う伝え方を選ぶ。

など、考え方と合わせて具体的なステップを学びました。

また、ランサーズ株式会社の篠原さんより、クラウドソーシングのプラットフォーム「ランサーズ」の活用の仕方、活用例などの話もありました。

|グループに分かれ、okuru amamiのPR動画を制作!

実践となる動画制作にチャレンジしていきますが、今回は奄美市名瀬にあるギフトショップ「okuru amami」(https://www.instagram.com/okuru_amami/)の紹介動画を作ります。

制作は、グループに分かれ共同で実行。集まった受講生は、各々年齢、性別、職種など属性は様々、価値観も違いますが、それぞれの意見を批判せず、出た案を一緒に考え、楽しんで制作していくことをルールとしました。

まずは、「okuru amami」の運営をしている(株)しーまの担当者麓卑弥呼さんにインタビュー。
さまざまな質問をし、お店への理解を深めるとともに、お店が抱える課題感や届けたいターゲット層などを絞っていきます。

質問の仕方のテクニックとして教えてもらったのが、「オープンクエスチョン」「クローズドクエスチョン」という手法。

何かしらの方向性を示して答えを聞くときは「オープンクエスチョン」、
具体的な物事などを示しAかB(YESかNO)かで答えさせる「クローズドクエスチョン」。
これらを活用しながら、質問を進めていきます。

人の話を詳しく聞いていくためには、「具体化と抽象化をどれだけスムーズにできるかというところが重要」とシモカタ氏は伝えます。

マインドマップ

▲質問しながら先生が作成したマインドマップ。手際の良さに受講生も釘付けでした!

考え方を教わった上でグループで、

どんな場所 → どこがおすすめ? → どんな人にきてほしい? を出し、

何を → 誰に → どう伝える? を整理します。

麓さんに質問を個々で行いながら、動画の企画を進め、午後からの制作ビジョンを作っていきました。

企画力で差をつける!ショート動画クリエイター講座

|午後は現地で撮影実践!

いよいよ午後はお店に移動し、撮影タイム。

SNSなどであふれるショート動画。現代では、長く見続けるスタイルではなく、すぐにスクロールして次の動画へ移っていくスタイルが当たり前です。ということで、ショート動画は、「見ている人を5秒で掴む、1分で伝えることが重要」とのこと。

【アイキャッチ】離脱を防ぐ

【主題】伝えたいメッセージの整理

【まとめ】

この3つのながれで基本的なプロモーションが作れるとシモカタ氏は話します。

【okuru amamiでの撮影風景】

|午後は現地で撮影実践!

okuru amamiでの撮影風景

企画力で差をつける!ショート動画クリエイター講座

■DAY2

|撮影した映像の編集をしよう

一日目に撮影したokuru amamiの映像の編集作業に入ります。

スマホアプリでも編集ソフトはたくさんありますが、商用利用できないものが多いとシモカタ氏。
そこで、今回は無料で使用できる動画編集ツール「DaVinci Resolve(ダヴィンチ・リゾルブ)」を使用しました。

編集作業で中心的なものは、以下の5つの操作。「これが抑えられていれば、簡単な動画制作の仕事なら受けられる」とシモカタ氏は話します。

1、カラーの調整
正しい色に近づける→個性や雰囲気を足す、という順番で

2、音質の調整/BGMの挿入
BGMのバランスに気を付ける(スマホなどからもチェックする)

3、カット編集
視聴者の視点で考える。撮影の際には長めに撮っておく

4、トランジション(動画と動画の間の切り替わりエフェクト)
意図を持って差し込もう。使いすぎに注意。

5、文字起こし、文字挿入
文字を置く場所には意図を持つ

 

 

受講生たちは慣れない作業に苦しみながらも、ひとつの作品を作り上げることができました。

2日間という短い期間でしたが、動画の作成をするには、まずそのクライアントの、良いところ、強みなどをインタビューなので、整理してから撮影に入る。編集は、5つの操作を覚え、何度も実践していく<精度と速さを上げる>、<引き出しを増やす>の2点が重要、と教えてもらいました。

学んだことを活かして、自らの「スキル」にできるよう、がんばってほしいです!

受講生の作品はokuru amamiのインスタグラムで公開しています。是非ご覧ください。
https://www.instagram.com/okuru_amami/