【決定】第9回あまみハンドメイド大賞 受賞者を発表いたします
(あまみハンドメイドマーケットブログより転載 https://handmadeamami.amamin.jp/e860077.html)
奄美群島のハンドメイド作家の発掘やスキルアップを目的に開催された、ものづくりコンテスト「あまみハンドメイド大賞」。毎年行われる本コンテストは、今年で9回目を迎えました。回を重ねるごとに、こんなにも素晴らしい手熟と表現力、想いをもった作家さんが多くいらっしゃるということ、そして、多くの方がコンテストに注目してくださっていることを感じます。
今回は、奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島の30名の作家さんから、38作品の応募がありました。
前回に続き、奄美市役所でのエントリー作品展示・来場者投票を行い、157票もの来場者投票をいただきました。作家にとって大変励みになる「オーディエンス賞」への多くのご参加、ありがとうございます。審査会が終了し、全ての入賞者・入賞作品が決定いたしました。
合わせて、受賞者発表と審査の様子、審査員からのコメントをお伝えいたします。 (写真・文 しーま編集部)
▼展示期間:~10/5(土)12:00 ※開館時間のみ
展示場所:奄美市WorkStyle Lab Inno(奄美市名瀬浦上町48-1-2F)
開館時間:9:00~19:00 ※日・祝休み
|審査会の様子
9月20日(金)奄美市の提携企業であり、毎年サポートいただいているGMOペパボ株式会社 minne事業部のお二方にもお越しいただき、審査を行いました。
〈審査員〉
「奄美市」商工政策課
・課長 喜納 祐司 氏
・しごと政策係 山下 勝成 氏
GMOペパボ株式会社
「ハンドメイドマーケットminne」 minne事業部
・マーケットチーム サブマネージャー 長島 奈槻 氏
・事業開発チーム ディレクター 三好 雛子 氏
・本場奄美大島紬協同組合理事長 黒田 康則 氏
株式会社しーま
・代表取締役 深田 小次郎 氏
・取締役/編集長 麓 卑弥呼 氏
応募基準は、
「奄美の自然・豊かさ・時間を表現した作品かつオリジナルのハンドメイド作品であること」「奄美群島在住であること」の2点。
今回もさまざまなジャンルの作品の応募がありました。
応募の際には、以下の内容を一緒にご提出いただいています。
・作品タイトル
・作品を作った思い、伝えたいメッセージ
・作品の製法(製作過程や使用した工具・機材など)
・作品で使用している素材
・作品作りで特に工夫した点や苦労した点
ハンドメイド作品ならではの、「作家さんの思い」や「どのような技法で作られているのか」という点。お聞きして知る、作品の深い部分もしっかり見て審査をしていきます。
今回は特に、アダンや月桃、夜光貝などの自然素材を使用している作品が多くみられました。自然素材といっても、集めてきてからの処理や取り扱い、保管、そして作品として仕上げていくのには、相当な手間と時間、根気強さが必要なのが伝わってきます。
他にもアップサイクルや、学生さんのアイデアから生まれた夢ある作品、レジンで表現する素晴らしさを知ることのできる作品など。どれも心のこもった、素晴らしい作品でした。
そして審査会は例年通り、時間をかけ、じっくりと協議をする形で行われました。
|受賞者を発表します
今回の「第9回あまみハンドメイド大賞」は、以下7つの賞と副賞を用意いたしました。
・グランプリ
奄美のハンドメイド界を代表し、今後の活躍をもっとも期待する作家に贈られる賞
・奄美市賞
グランプリに次ぐ賞で、奄美市在住の方に限定して選考させていただきます。受賞者には、副賞として11/30-12/1にさいたまスーパーアリーナで開催されるminneのハンドメイドマーケットへの出店権利・旅費宿泊費が与えられます。
・minne賞
minneでぜひ販売してほしい、とminneが太鼓判を押す作品に授与
・しーま賞
島らしい発想と創造性あふれる作品に授与
・大島紬賞
大島紬やその技術を使用した作品に授与
・島ギフト賞
大切な人にプレゼントしたいと思える奄美らしさが感じられる作品に授与
・オーディエンス賞
9/11(水)~20(金)奄美市役所にて行われた来場者投票での最多得点作品に授与
受賞者は以下の通り(敬称略)
作家:速形 智江(瀬戸内町)
作品名:「アダンの帽子」
〈作家からのメッセージ〉
奄美大島の海辺を彩るアダンの木の美しさ、強さ、夏の透き通る海と太陽、をイメージしながら、伝統も表現してみたくて、大島紬の龍郷柄のように菱形を並べて編みました。自然のものだけで作ることができて、切れてしまっても修理しながら世代を継いで楽しめると言われる帽子です。
(作品の素材・製法)
アダンの葉、サンスベリア(トラノオ)の葉、貝殻を使用しています。葉の汚れを落とし整えながら乾燥、乾燥後になめしてカットした葉を手作業で編みました。大島紬の龍郷柄を参考に菱形の編み模様を入れました。紐はサンスベリアの繊維で編みました。
講評〈審査員〉
・まず素材へのこだわり、また丁寧な編目に圧倒されました。編目も全て均等でなく、模様になるように大・小でデザインされているのがとてもオシャレだと思いました。
・編み目が美しく、見入ってしまいました。
・美しくて驚きました。こんなにキレイに編めるとは・・しかもあのアダンで。長く使えるというのも良いですね。
・完成度が高いです。緻密で芸術性があります。ワンポイントの色使いがあると更に目を引くと思います。
・手作業とは思えない、キレイな編み模様だと思います。
・アダンの葉で丁寧に編み上げられたアダンの帽子。繊細で美しい編み目は、ひと目で職人の技術の高さと細やかな心遣いを感じさせます。島の自然と調和し、素朴でありながら洗練された雰囲気が漂っていて、見ているだけで南国の風景が浮かんできます。特にその精密な作り込みには本当に息を呑むほどの凄みがあります。派手さこそありませんが、緻密な折り方と均一な形が生み出す高級感は格別で、身につける人を一段も二段も上品に引き立ててくれる逸品です。これはまさに、熟練のプロが手間を惜しまず心を込めて作り上げた傑作ですね。
〈来場者コメント〉
・作品の完成度が非常に高く、全体が美しいです。
・とても繊細で感動しました。美しいです。
・奄美にある植物を生かしてすばらしいです。
・今まで大島紬の端切れや廃棄物を活用した作品を多く拝見してきましたが「アダンの葉」でモノづくりという発想が新鮮でした。また出来栄えも素晴らしく、購入したいとも思いました。破れてもまた修理して…という作者のコメントがあったように、長く大事に使っていきたいと思えるものだと思います。
・奄美の自然の材料のみで作られている事や、全ての工程を手作業で細かく編まれていて、大島紬の龍郷柄を取り入れるなど、技術はもちろん帽子としても貴重な素晴らしい作品だと思います。
作家:折田 明日香(奄美市)
作品名:「共生」
〈作家からのメッセージ〉
学生時代から人を驚かせたり笑わせるのが好きで、ハンドメイドは楽しむため、または誰かの顔を思い浮かべて作っていました。月桃を使った作品は元々自分用に作ったもので、奄美の身近な植物である月桃の多用途性に触発されました。祖母のフツムッチー(よもぎもち)が好きで、その香りや、月桃の蕾と花の可愛さ、面白さを共有したいと思い、応募することに。制作に手間はかかりますが、月桃の香りに癒されながら、知らない誰かに見てもらうために作るのも想像以上に楽しく、良い機会になりました。
(作品の素材・製法)
植物の月桃から繊維をとって、糸や縄、テープ形状にした素材と、祖母からもらった大島紬の糸、既製品のアクセサリー金具やチェコビーズ、革紐と組み合わせてイヤリングとチャームを作りました。月桃の蕾のモチーフは、プラ板に蕾の絵を描いてオーブンで焼き、片面にレジンでコーティングしたものです。様々な太さの糸を束ねて使うことで、月桃が持つ力強さを表現できたと感じています。
講評〈審査員〉
・月桃への愛が伝わってくる作品です。乾燥しているのに月桃の香りしました。ピアスはどれもセンス良く、自分で着用してみたいと思いました。糸だけだと地味になってしまうものがプラ板や紬、ビーズと組み合わせると素朴さが映えます。
・繊維をとるところからハンドメイドで、作品に込められた作家の思いがすごく強い作品だと感じました。
・作品づくりへの楽しさが伝わってきます。
・細い糸の処理はとても大変で手間と根気のいる作業なのに、とてもキレイに処理されています。
〈来場者コメント〉
・植物の繊維で糸をつくるのが、時間がかかりそうと思いました。糸を使ってあむのも細かそうだし、植物を刈るところからするのが面白いです。思い入れを強く感じました。
・月桃の繊維から・・・というのが独創的で感動しました。気軽に買いに行けるといいな、と思いました。
・月桃の繊細な繊維がとても美しく、作者の月桃に対する熱い想いも伝わる作品でした。
作家:amamica 藤井朋子(奄美市)
作品名:「海洋プラスチック生まれの奄美のいきもの」
〈作家からのメッセージ〉
奄美の海に流れ着く海洋プラスチックをゴミとして処理するのではなく、アップサイクルして宝物に変える活動をしています。
海の生き物をテーマにした作品を通じて、海洋ゴミを減らすことが奄美の生き物を守ることになるというメッセージが伝わり、たくさんの人々に、海洋プラスチックがあふれている現状を意識してもらうきっかけになれば、と思っています。
環境改善が奄美の生き物たちにも住みやすい影響を与えることを願っています。
(作品の素材・製法)
ビーチクリーンで集めたカラフルな海洋プラスチックの色を活かして、溶かし混ぜ合わせたあと、奄美の生き物の形に切り出してレジンでコーティングしています。
講評〈審査員〉
・作品に込められたメッセージ性が高いです。
・海洋プラをごみから作品へ生まれ変わらせる、ビーチクリーンで集めたもので作品を作るというストーリーも素晴らしいです。素直に作品としてとてもかわいく、ガチャガチャででてきたらうれしいです。
・商品として見れる作品です。アカショウビン・ルリカケスが可愛く、色の配色も◎。ツヤ感があるので、存在感もあります。
・あまりにおしゃれなマーブル模様でしたので、後から着色されたのかと思いました。作品の台紙の裏まで生き物の情報たっぷりで、可愛さだけでなく学びになる作品ですね。
・プラスチックをグラデーションの色にするのはとても大変だったと思いますが、色合いがとても素敵です。モチーフも奄美特有の生き物がいたり、メッセージ性が素晴らしいと思いました。カエルの手足などにもこだわりを感じました。
〈来場者コメント〉
・奄美の生物で海洋プラを使っている点が素晴らしい。買ってみたいと思います!
・リサイクル、アップサイクルされていて、色もきれいです。おみやげによさそうですね。
・商品化を考えたときに、色んな形で販売できると思いました。
作家:Manabi-ムンヌシリハテヤネン- (瀬戸内町)
作品名:「大島紬のサコッシュ 白色: WARABI 緑色: YOMOGI 灰色: JOHI」
〈作家からのメッセージ〉
古仁屋高校の授業の一環であるインターンシップから、ひょんな事で始まったこのプロジェクト、ブランド名は、「Manabi-ムンヌシリハテヤネン-」です。若者に人気のサコッシュに大島紬をプラスして、女子高校生でも持ちたくなるようなデザインに仕上げました。大島紬のバランスや全体的なサイズ感が特徴です。将来は家業を継承していく夢を持ちながら、進学を希望している学生がデザインと経理を担当しています。
(作品の素材・製法)
サコッシュ本体は帆布、内布はナイロン、アクセントに大島紬(龍郷柄)を使用。学生〜幅広い年齢層の方に使っていただけるように、サイズ感や大島紬の配置バランスを工夫しました。手に取りやすくするため、紐の部分は100均材料を使用してコストを抑えました。
白色: WARABI
緑色: YOMOGI
灰色: JOHI
講評〈審査員〉
・さりげない紬が雰囲気を出しています。コストを考えて、ひもは安価なものにした、というのも好印象です。ぜひ販売してほしいです。
・とてもシンプルな素材の中でのアクセントとして大島紬がクールです。個人的にストラップの使い方が好きです。
・大島紬がワンポイントで効いています。商品性も高いです。
・カジュアルな感じがして、日常使いにはとても良いですね。価格設定しだいで十分に販売可能だと思います。
〈来場者コメント〉
・かわいいと思いました。
・高校生と町が繋がり、高校生が活躍している素敵な取り組みだと思いました。
・是非とも商品化していただきたいです。
作家:pon(奄美市)
作品名:「伝統の輪」:八月踊りの風景、チヂン・三味線のコースター
〈作家からのメッセージ〉
初めて見た八月踊りの光景に深く感動し、人々が心を一つにして踊る八月踊りの情景を、ちょうちんやチヂンとともに表現しました。八月踊りは、単なる踊りではなく、人々の喜びや願い、そして歴史を物語る大切なものです。この作品を通して、世代を超えて受け継がれる奄美の伝統文化の素晴らしさ、そして人々の心のつながりの大切さに触れていただき、その魅力を再発見してもらえたら幸いです。
(作品の素材・製法)
パンチニードルで製作しました。名越左源太「南島雑話:幕末奄美民俗誌」や、奄美まつり、奄美十五夜唄あしびなどでみた八月踊りを参考に、奄美の伝統をデザインに取り入れることで、より一層奄美らしさを表現しました。 パンチニードルの特徴である立体感を活かして、作品に奥行きを出しました。ちょうちんや人々の立体感を出すために、重ね刺しをしたり、毛糸の長さを変えたりするなど、様々な技法を試しました。
講評〈審査員〉
・トレンドのパンチニードルで伝統的な八月踊りを表現されていて若者にも人気がありそうな作品ですね。図案がキュートです。
・パンチニードルで、奄美の自然だけでなく、文化を表現した作品はとても良いと思います。
・素材が毛糸ということもあり、細かな色の表現はとても難しいと思いますが、とても細かく表現されており技術の高さを感じます。
・作品の可愛らしさは子どもに喜ばれそうです。
・パンチニードルという技法を使って、島の八月踊りや三味線、チヂンを表現しているのがとてもユニークです。平面の絵とは異なり、立体的で手触りの良さが感じられる仕上がりがとても可愛らしく、ポップで魅力的です。そして、驚くべきことにこの作品がコースターとして使えるとは!そのアイデアの斬新さに心を奪われ、思わず実際に使ってみたい衝動にかられました。テーブルの上が一気に華やかになり、食卓の雰囲気を明るくしてくれることでしょう。これまでにない切り口で、今後の展開やさまざまなアレンジにも期待が高まります。間違いなく、多くの人に愛されて絶対に売れるアイテムだと思います。
〈来場者コメント〉
・色とりどりで綺麗なのと、奄美の動植物の形が可愛かったです。バードウオッチングや本などで、きっちり調査しているのも説得力があります。
・奄美を象徴する鳥、花が可愛く作ってあるので。奄美旅行で見たものを、楽しさを思い出します。
・作り手の想いが作品から滲み出ていました。
・奄美の自然の豊かさや生きものの美しさを感じれました。
・あったかい作品でした。
〈作家からのメッセージ〉
奄美大島は、世界自然遺産にも登録された、生物多様性に富んだ島ですが、近年では開発や外来種の侵入、気候危機の影響による異常気象など、様々な問題に直面しています。私が伝えたいことは、奄美の自然の美しさ、そしてその多様性を守り続けていくことの大切さです。この作品を手にする人が、奄美の自然の素晴らしさを感じ、そして、その美しさを守りたいという気持ちを持ってくれることを願っています。
(作品の素材・製法)
新・山野の鳥: 野鳥観察ハンディ図鑑を参考にしたり、バードウォッチングに参加したりしてデザインし、パンチニードルで製作しました。奄美の動物や植物の豊かな色彩を表現するために、様々な色の毛糸を組み合わせ、試行錯誤を重ねました。特に、ミステリーサークルは、複数の色を混ぜ合わせ、質感の変化を表せるよう工夫しました。
講評〈審査員〉
・色彩の組み合わせがポップでとてもキュートです!
・ラインナップが多く、見ごたえがあります。島の自然のカラフルさが作品とあっていますね。
・作品が素敵なのはもちろんですが、一つ一つに付いているタグにデザインの説明も記載されておりとてもオシャレだと思いました。
・手触り感がとても良いです。つい触りたくなります。
・パンチニードルで作られたキーホルダーは、奄美の植物や動物、さらには星空フグのミステリーサークルまで、色鮮やかで可愛らしく、目を奪われる素晴らしいデザインです。細かな部分まで丁寧に表現されていて、まるで奄美の自然をそのまま閉じ込めたかのような仕上がりに感動しました。商品としても絶対に人気が出ると思いますし、正直なところ、私自身もぜひ手に入れたいと感じました。この作品には、作り手のセンスの良さと、奄美への深い愛情、そしてものづくりへの情熱がひしひしと伝わってきます。手に取るたびに心が弾む、そんな特別なアイテムになること間違いなしですね。
〈来場者コメント〉
・しっかりと背景を調べて作品に生かしてかいるのが良かったです。
・この作品が印象に残りました。
作家:奄美南風窯(奄美市)
作品名:「奄美の生き物たち」
〈作家からのメッセージ〉
置物という観点から、日常生活のなかに癒しを与えてくれる存在であってほしいと思います。そのために、それぞれ可愛らしい表情になるようこだわって制作しました。その癒しの時間が奄美を思い出す時間でもあって欲しいと思います。
(作品の素材・製法)
成形は信楽陶土。アマミノクロウサギ(大)は、ロクロ引きで円筒形を作り、その後手捻りで成形、黒マット釉を施釉後拭き取り、濃淡で立体感を出しました。アマミイシカワガエル(大)は、特徴である突起を付け、織部釉を施して緑色を出しました。(小)は手捻りで成形しました。アマミホシゾラフグの胴体は型作り、その後手捻りで成形後に、乳白釉に織部釉を吹付けました。ハブは、土の塊から手捻りで成形、胴体は布目を付けることで、よりリアル感を出しました。
講評〈審査員〉
・カエルやフグはつやっとした釉薬、ウサギはざらっとした質感でデフォルメしつつも生きものの特徴を捉えられています。
・今年も独創的でユニークでチャーミングな作品。カエルのひげに遊び心があり、ウサギの毛の感じも素晴らしいです。大きな口が特徴的なので、小物入れと兼ねるなど実用性を兼ね備えたら商品性は上がりそうです。
・造形の完成度がとても高いです。自由な発想が作品に強く結実しています。
・それぞれの表情がとてもおもしろいです。
・信楽粘土で作られた焼き物には、独特の温かみと味わいが感じられます。特にその表情がなんとも言えず魅力的で、まるで生命が宿っているかのような生き生きとした雰囲気が漂っています。作品全体から伝わってくる躍動感や力強さが素晴らしく、見る者の心を引き込むようです。一つひとつの細かなディテールから作り手の技術と情熱が伝わり、まさに息づくアートと呼ぶにふさわしい逸品ですね。
〈来場者コメント〉
・島の生き物たちがいきいきして、表情が豊かでおもしろかったです!
・ダイナミックかつユニークで大きさも迫力があり、心惹かれました。
・奄美の生き物が一般的なイメージを超えて造形されていて、ユニークで美しいです。作家性を強く感じます。
・動物たちの表情や姿からたくさんの物語が思い起こされ、ただ愛らしいだけではない作品に感動しました。そばに置いておきたいです。
作家:Shell Carving (徳之島町)
作品名:「いのちのリレー」
〈作家からのメッセージ〉
南西諸島に生息する夜光貝は、昔から装飾品や螺鈿細工に利用され、正倉院の宝物にも多く使われています。その貝殻は角度によって輝きを変える美しい真珠層を持ち、現在も御守りとして人気です。私は夜光貝に新たな命を吹き込み、カービング作品として世界に一つの輝きを作り出しています。また、成長するまでに3年もかかる夜光貝。乱獲への警鐘活動も同時に発信していきたいと思っています。「龍のランプ」という作品は3ヶ月を要しました。この夜光貝を通じて「いのちのリレー」を感じていただけたら幸いです。
(作品の素材・製法)
世界自然遺産の徳之島の海で採れた夜光貝と、害獣として駆除された猪の牙が一点です。マイクロスコープとハンドエンジンを使用してシェルをカービングしています。
講評〈審査員〉
・作品の精巧さにとても驚きました。雰囲気は、ハードロックを感じます。
・完成度の高さが見事です。
・細かい部分まで手が込んでいます。男性向けアクセサリーとして良い気がします。
〈来場者コメント〉
・他の細工も見事ですが、大きな夜光貝のランプに心ひかれました。
・素材と技術だけで、こんなに素晴らしい作品が生まれることに感動しました。モチーフが奄美の命であることもよいですね。
・夜光貝や猪の骨がこんなに細かく加工できるんだと驚きました。デザイン性も素晴らしいと思います。
・すごい細かい細工におどろきです!!
・壊れやすい貝に驚くほど細かな細工がされており感動しました。
・今まで見たことがない程、細かな細工がとても目を引きキレイでした。
・夜光貝のランプとペンダントがとても魅力的でした。
以上となります。
受賞されたみなさま、本当におめでとうございます!!
ご応募いただきました全員のみなさまへ、拍手をお送りいたします。それぞれの作品の審査員講評と、来場者投票でいただいた貴重なご感想を、作家のみなさまにお伝えさせていただきます。
これからも、作家のみなさんのますますのご活躍と、新たな作家さんや作品との出会いも楽しみに、奄美市と株式会社しーまは応援していきます!!
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お知らせ①
受賞作品の展示を行っています!ぜひご覧くださいませ。
展示期間:~10/5(土)12:00まで
展示場所:奄美市WorkStyle Lab Inno(奄美市名瀬浦上町48-1-2F)
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お知らせ②
11/30-12/1月には、今回、奄美市賞を受賞された折田 明日香さんがminneのハンドメイドマーケットへ出店いたします!!その様子もレポートいたします♪
https://minne.com/handmade-market
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お知らせ③
今年度の「あまみハンドメイドマーケット」は、2025年2月16日(日)旧大島工業高校跡地にて開催予定です。12月頃から出店者を募集いたします。
【お問い合わせ】
株式会社しーま
e-mail:info@shi-mas.jp
TEL:0997-69-4681 FAX:0997-69-4682(平日9:00-17:30)
※業務時間外、土日は不在となりますので、何かございましたら、メール(info@shi-mas.jp)でお問い合わせくださいますようお願いいたします。