【決定】第11回ハンドメイド大賞受賞作品を発表いたします!
奄美群島のハンドメイド作家の発掘やスキルアップ、そしてハンドメイド界をさらに盛り上げることを目的に開催された、ものづくりコンテスト「あまみハンドメイド大賞」。
毎年行われる本コンテストは、今年で11回目を迎えました。
応募基準である「奄美の自然・豊かさ・時間を表現した作品」が、それぞれの素材、手法、アイデア、そして込められた熱い思いと共に素晴らしく表現されており、見応えたっぷりのコンテストとなりました。
今回は、奄美大島、徳之島、沖永良部島の42名の作家さんから、48作品の応募がありました。
前回に続き、奄美市役所でのエントリー作品展示・来場者投票を行い、多くの来場者投票をいただきました。
作家さんにとって大変励みになる「オーディエンス賞」への多くのご参加、ありがとうございます。
審査会が終了し、全ての入賞作品・入賞者が決定いたしました。
合わせて、受賞者発表と審査の様子、審査員からのコメントをお伝えいたします。
(写真・文 しーま編集部)
|審査会の様子
7月25日(土)に奄美市WorkStyleLabで開催しました。
審査は、主催者である奄美市商工政策課、株式会社しーまほか、本場奄美大島紬協同組合、奄美市の提携企業であり、毎年サポートいただいているGMOペパボ株式会社 minne事業部にもご協力いただきました。
〈審査員〉
本場奄美大島紬協同組合理事長 黒田 康則 氏
GMOペパボ株式会社 「ハンドメイドマーケットminne」 minne事業部・minne シニアディレクター 齊藤 友美 氏 ・minne ディレクター 大澤 菜々子 氏
「奄美市」商工政策課 課長 中村 幸浩 氏 ・しごと政策係 前田 晨太郎 氏
株式会社しーま ・代表取締役 深田 小次郎 氏 ・取締役/編集長 麓 卑弥呼 氏
応募基準は、
「奄美の自然・豊かさ・時間を表現した作品かつオリジナルのハンドメイド作品であること」「奄美群島在住であること」の2点。
今回もさまざまなジャンルの作品の応募がありました。
応募の際には、以下の内容を一緒にご提出いただいています。
・作品タイトル ・作品を作った思い、伝えたいメッセージ
・作品の製法(製作過程や使用した工具・機材など)
・作品で使用している素材 ・作品作りで特に工夫した点や苦労した点
ハンドメイド作品ならではの、「作家さんの思い」や「どのような技法で作られているのか」という点。お聞きして知る、作品の深い部分もしっかり見て審査をしていきます。
そして審査会は例年通り、時間をかけ、じっくりと協議をする形で行われました。
|受賞作品を発表します
「第11回あまみハンドメイド大賞」は、以下7つの賞と副賞を用意いたしました。
・グランプリ
奄美のハンドメイド界を代表し、今後の活躍をもっとも期待する作家に贈られる賞
・奄美市賞
グランプリに次ぐ賞で、奄美市在住の方に限定して選考させていただきます。受賞者には、副賞として本土での大規模イベント出店・旅費宿泊費補助が与えられます。
・minne賞
minneでぜひ販売してほしい、とminneが太鼓判を押す作品に授与
・しーま賞
島らしい発想と創造性あふれる作品に授与
・大島紬賞
大島紬やその技術を使用した作品に授与
・島ギフト賞
大切な人にプレゼントしたいと思える奄美らしさが感じられる作品に授与
・オーディエンス賞
7/16(木)~24(金)奄美市役所にて行われた来場者投票での最多得点作品に授与
受賞者は以下の通り(敬称略)
♛グランプリ
作品名:「夏のパートナー」
作家:ITOHAN 糸はん(奄美市)
Instagram

〈作家からのメッセージ〉
大島紬のステキなデザイン性と普段着のカジュアルファッションとのコラボを目指しています。
今回のカジュアルな帽子と日傘は大島紬の素材感がアクセントになったと思います。
(作品の素材)
コットンリネンの布と大島紬の端切れ
(工夫・苦労した点)
ナチュラルな布と大島紬の色合いと帽子の形に試行錯誤しました。
又日傘は縫製の工程に際し丁寧な作業を要求されました。
審査講評〈審査員〉
・大島紬とその他布を上手に組み合わせていて、実際に「ほしい」と思える作品です。
・布地選びなどがセンスがよく、おしゃれです。
・すべて大島紬を使うと高価になってしまうが、アクセントで使用することで価格も抑えられることが販売する観点でも良いと思いました。
♛奄美市賞
作品名:「草花の耳飾り-奄美の固有種3種-」
作家:海野刺繍標本室(奄美市)
minne
オンラインストア
Instagram

〈作家からのメッセージ〉
この3点の耳飾りを通して、なかなか出会う機会のない奄美大島固有の植物の可愛らしさや面白さを、より多くの方に知っていただくきっかけになればと思い、制作いたしました。
世界自然遺産にも認められた奄美大島の豊かな生態系。
だけれど、わたし自身は奄美大島の自然の多様性に対して距離が遠いなと感じていました。ハブがいるから山に入れない。エコツアーも素晴らしくて参加するととっても楽しいけど、固有種が見れる機会は少ない。だからこそ、もっと身近に奄美大島の自然を感じられるようにするにはどうしたらいいだろうかとずっと考えていました。
その取り組みの一つとして、今回のアクセサリーの制作をすることで、植物や生態系に深く興味がない人でも「可愛い」「素敵」「身につけてみたい」と手に取ってもらいやすくなり、そこから島の生態系を知るきっかけになるのではと思いました。
アクセサリーを通じて島の生態系を知る。
そうすることで、島に住んでいらっしゃる方は「島にこんな植物があったんだ」と知る機会にもなりますし、島外の人でも「こんな可愛い植物が存在するんだ」と奄美大島に訪れるきっかけにもなるかもしれません。
わたし自身も制作したことでもっと知りたいと強く思うように!
今回制作した3種を実際に目にしたいです。
これからも奄美大島の固有種や、絶滅危惧種、奄美大島以南の草花などをモチーフに刺繍アクセサリーを制作していきたいと思っています。
(作品の素材)
<完全オリジナル>
・図案
奄美の固有種3種類の草花「アマミアセビ」「アマミナツトウダイ」「アマミヒメカカラ」をモチーフに、刺繍の耳飾りに仕立てるための図案をオリジナルで作成しました。
実物よりもデフォルメにすることで、日常使いをしやすく、様々なコーディネートに合わせやすいデザインを意識しました。
・素材
素材は表面は刺繍糸とビーズ、裏面は合皮とイヤリング金具を使用しました。
刺繍糸とビーズは一針一針丁寧に縫い付けを行っています。
刺繍糸やビーズのカラーは、日常でおしゃれを楽しみやすい、上品なナチュラルなカラーを選択しています。白、黒、その他の色、どの色にも馴染みやすい配色にこだわっています。
裏地は合皮を使用。接着剤で貼り付け、さらに土台を縫い付けることで、着脱するときの安定感にも考慮して製作をしています。
<既製品の部分>
既製品の部分はありません。
(工夫・苦労した点)
①奄美大島の固有種である植物の選定
今回の作品では、奄美大島固有の植物である「アマミアセビ」「アマミナツトウダイ」「アマミヒメカカラ」の3種類をモチーフに、刺繍による耳飾りの図案をすべてオリジナルで制作しました。
奄美大島には豊かな生態系がありますが、山にはハブなどの毒蛇が生息しているため、実際に山へ立ち入って固有種の植物を目にする機会は限られています。わたし自身もこの3種類の植物を実際に見たことはなく、植物図鑑を何度も読み込みながら、日常使いにも合う可愛らしくも特徴的な形の固有種を選び抜きました。
②植物の「リアルさ」と「デフォルメ」のバランスの調整
奄美大島固有の植物であることが伝わるよう、葉や花の特徴的な形はできるだけ忠実に再現しつつ、実物そのままでは日常のコーディネートに取り入れにくいため、身につけやすいサイズや形に落とし込む工程には何度も試作を重ねました。
特に、丸みのある葉の形や独自性のある花の形を活かすことで、固有種ならではの面白さが伝わるように仕上げることを意識しました。
③日常に使いやすいサイズ感の追求
当ブランド「海野刺繍標本室」のコンセプトである「大ぶりだけど上品な刺繍アクセサリー」を大切にし、存在感がありながらも品よく着けられるサイズ感にもこだわりました。シンプル・ナチュラルな装いに合わせても、耳元がさりげなく特別に見えるよう、大きさと繊細さのバランスを何度も見直しています。
④植物の膨らみ
できるだけ植物に立体感が出るように、刺繍糸を何重も重ねてふっくら感を演出している植物もあります。このふっくら感・丸みが、普段の装いを上品に見せるポイントになっています。
審査講評〈審査員〉
・例えばわかりやすいアマミノクロウサギなど動物ではなく、着目されにくい植物をモチーフに選んだのが個性的でした。
・植物を知らずとも「かわいい」と手に取られそうなカラーやフォルムに仕上げており、センスを感じます。
・立体感のある仕上がりで、丁寧な作業が伝わります。
♛minne賞
作品名:「珠結(たまゆい) つながり、むすぶ。奄美「結(ゆい)の島」」
作家:mitsuro(奄美市)
minne
Instagram

〈作家からのメッセージ〉
奄美の生きものたちが放つ生命感と、それを育む自然の豊かさ。その両方を、ビーズ刺繍で表現したいと考えました。一羽の鳥、一匹の魚だけでなく、その背景に広がる奄美の風景や、生きものと自然とのつながりまでも感じてもらえたら——そんな思いを込めています。
ビーズを一粒ずつ結びながら形づくるこの工程には、人と人、人と自然とのつながりを大切にしてきた奄美の「結(ゆい)」の精神を重ねました。小さな珠が結ばれてひとつのいのちになるように、すべてがつながって、ひとつの奄美になる。そんな思いを、この作品に託しています。
(作品の素材)
シードビーズとチェコビーズを使用し、奄美のいきものを題材にしたビーズ刺繍です。自ら原画を描き、それに沿って制作しました。
(工夫・苦労した点)
最も苦労したのは、ビーズという限られた素材で、生きもの本来の色彩や質感を再現することです。たとえばハージンでは、実物に見られる微妙な色の移ろいを出すため、ビーズを一粒ずつ選びながら、細やかなグラデーションを施しました。
またアクセサリーとして安心して身に着けられるよう、繊細な見た目を大切にしながら、糸の通し方や固定方法を工夫し、日常使いしやすい丈夫な仕上がりを目指しました。
配色もこだわり、奄美の鮮やかな自然と南国特有の空気感が伝わるよう、一つひとつ色を組み立てました。あしらいも単なる飾りではなく、生きものと奄美の自然とのつながりを表す1つの表現です。アカショウビンの首元には、奄美で見かけるサクラランをモチーフにした花々をあしらい、生きものだけでなく、その背景にある風景までも感じられるよう意識しました。
審査講評〈審査員〉
・異なるビーズを組み合わせたり、クロウサギのビーズのグラデーションがとても素敵でした。日常のファッションに取り入れやすく、とてもすてきだと思いました。
・とてもかわいく、奄美らしさを感じます。
・海・陸・空 など「奄美」という島のなかで生きる生態系を什器や資料などでも表現しており、生命がつながり、循環する島の豊かさまで表現されているように感じました。
♛大島紬賞
作品名:「大島紬のランプシェイド (ライト)」
作家:Tamaki art in Amami (奄美市)
Instagram

〈作家からのメッセージ〉
ライトが大好きで、クラッシックなもの、メタルなもの、ガラスなもの、全部好きです。
外国の家庭には必ず素敵な卓上ライトがあり、どのホテルにも必ず卓上ライトがあります。ヴェネチアのホテルでは高価なヴェネツィアランプがあります。
奄美には素晴らしい手織りの大島紬という工芸品があります。奄美にしかない大島紬をライトにして、まずは地元の奄美のホテルで普及のために使うべきではないかと思いました。そうすることでホテルで目にしたお客様の大島紬商品への購買につながるのではと思います。
また、海外からいらっしゃるお客様が増えています。大島紬のランプシェイドをお土産の品として販売できたら素敵な記念になるのではと思いました。
今回はすべて手作業にしたくビーズも縫い付けていきましたが、既存でフリンジやビーズ飾りはあります。効率を上げる方法はいくらでもありますので大島紬のランプシェイドを地元で使って大島紬の普及の一部を担えたらというのが夢です。もっと大きな夢は大島紬のランプシェイドを制作するための雇用が生まれることです。
(作品の素材)
ライトスタンド+ランプシェイド土台+大島紬+紬用接着芯+土台用生地+ランプシェイド土台用リボン+ランプシェイド用飾りリボン+ビーズ+水羊羹の容器
既成のライトスタンドと別にランプシェイドの土台を購入し、既成のライトスタンドのカバーを外し製作しました。
完全オリジナル製作部分はランプシェイド部分と既成のライトスタンドとランプシェイドのサイズが合わず、水羊羹の容器をくり抜いて土台を作り組み合わせた部分です。
(工夫・苦労した点)
ランプシェイドを母の織った大島紬で作りたかったので手作業にこだわりました。ランプシェイドの土台に布を縫うためのリボンを巻き付け、6分割されている土台に6枚分の裏地を縫い、その上に接着芯を貼った大島紬を6枚縫い付け、ビーズであえて色んな表現を出して縁取りしてから、縫目や切断目を隠すためにリボンを貼り付けました。ランプシェイドとランプスタンドの乗せる部分の大きさが合わず困りましたが、水羊羹の容器を加工して利用できたので助かりました。
審査講評〈審査員〉
・とても温かみを感じる作品。飾りのビーズにも遊びがあって、色々な部屋に合うステキな作品だと思いました。
・大島紬がクラシックなランプにとても合っています。
♛大島紬賞
作品名:「大島紬のおしゃれバッグと付け替え可能ストラップ」
作家:ふふるん 吉村 妙子 (奄美市)
ウェブサイト

〈作家からのメッセージ〉
素敵な大島紬の布をお迎え出来たので、その柄の魅力を生かして自分が今持ちたいバッグを作ってみました。
フリルで可愛いのエッセンスを加え、バッグ口のホックも幅にゆとりを持たせる付け方、中ポケットも利用し易いようにデザインしました。
そのバッグ用の付け替え可能なストラップとして、フリルストラップや色々な大島紬の布をはぎ合わせたショルダーストラップを作りました。
はぎ目は自然に流れる様に斜めにはぎ合わせてあります。
大島紬のバッグだけでなく、手持ちの他のバッグにも大島紬のストラップとして付け替えて
色々おしゃれを楽しめます。
これまで受け継がれてきた奄美の伝統工芸大島紬を新しい今の形にして受け継ぐ!!
生活の中に溶け込む大島紬作品になればと思います。
(作品の素材)
大島紬の布で二種類のおしゃれバッグを作りました。そのバッグ用の付け替え可能な
ストラップとして、フリルストラップや色々な大島紬の布をはぎ合わせたショルダーストラップを作りました。
(工夫・苦労した点)
付け替え出来るショルダーストラップは、何種類もの大島紬をはぎ合わせて華やかさとおしゃれ度をアップさせています。継ぎ目を真っすぐではなく、斜めにはぎ合わせて自然な継ぎ目になる様に工夫しました。
バッグ本体は、人形と違って、しっかりした張りを持たせる為の裏芯の種類や厚みを選ぶのに悩みました。デザインはその大島紬の柄の魅力が最大限に見せられる様に考え、フリルをあしらったりしておしゃれなバッグにしました。
審査講評〈審査員〉
・大島紬の美しい柄がバッグの華やかさを出していてとても良いなと思いました。
・色や柄の使い方がとてもすばらしい。製品としても完成度が高い。
♛島ギフト賞
作品名:「アマミノカケラ」
作家:アマミノカケラ(奄美市)
Instagram

〈作家からのメッセージ〉
「アマミノカケラ」は、奄美の自然や文化が生み出した素材の“かけら”を通して、その美しさと価値を再発見することをコンセプトに制作しています。エラブチの鱗という、本来は見過ごされがちな素材の個性を活かし、唯一無二の表情を持つ作品として仕上げました。
この作品が、奄美の自然や資源の新たな魅力に目を向けるきっかけとなれば幸いです。
(作品の素材)
素材はエラブチの鱗を使用、着色はしていません。uvレジンで加工。金具等は既製品を使用してます。
(工夫・苦労した点)
エラブチの鱗は、水に触れすぎると色が落ち、乾燥の仕方によっては反り返って丸まってしまう繊細な素材のため、洗浄や乾燥の工程に特に苦労しました。試行錯誤を重ね、素材の美しさを損なわない方法を見つけることに注力しました。
また、鱗本来の形や質感を活かすため、過度な加工は避け、自然が生み出した造形美をそのまま作品に取り入れることを大切にしています。
審査講評〈審査員〉
・エラブチの鱗の色合いをそのまま活用されてるのは評価されます。デザイン性も非常に優れています。
・鱗を使用している発想がとってもステキです。
・色がとてもきれい。こんなに大きいウロコがあるんだと思いました。
♛島ギフト賞
作品名:「香りで紡ぐ未来(香立)」
作家:WE ARE VERY LUCKY COMPANY(奄美市)
Instagram

〈作家からのメッセージ〉
朝が来ると、アカショウビンが歌い、ルリカケスが元気に動き、カワセミが水辺で輝く。夜が来ると、リュウキュウコノハズクが目を開き、アマミノクロウサギが静かに動き出す。
そんな彼らの環境は変わりつつあります。気候変動、開発による生息地の縮小。
課題が多いからこそ、「彼らのくらしを守りたい」という想いが生まれます。
このお香立てから煙が立ち上るたびに、島の動物たちに思いを馳せる。そして「かれらの未来を守りたい」という想いが、心の中で香っていく。
毎日のお香の時間が、奄美の自然を想う時間になってほしい。小さな行動の積み重ねが、いつか大きな力になる。
世界自然遺産に登録された責任は重いけれど、その可能性はもっと大きい。
希望を香らす。毎日、朝日から星まで、奄美の動物たちが届ける香りに包まれて、奄美の未来を想ってほしい——それが、この作品に込めた願いです。
(作品の素材)
使用素材:
• オーブン粘土(メインの造形)
• アクリル絵の具(色付け)
• ニス(仕上げコート)
製作過程:
- 下調べ・デザイン:奄美の野鳥、生き物を研究し特徴をスケッチ
- 粘土選定・準備:オーブン粘土を細かくこねて、造形に適した状態に調整
- 本体造形:5体それぞれの動物を手作業で彫刻・成形
- 焼成:オーブンで粘土を焼き固める
- 細部調整:やすりで整える
- 色塗り工程:アクリル絵の具で色付け。各動物の実際の体色をベースにしながら、統一感が出るような色彩調整
- ニス塗布:全体にニスをコーティングして耐久性と光沢感を確保
(工夫・苦労した点)
工夫した点:
• 色彩:奄美の鳥たちの色彩を最大限忠実に再現しながら、インテリアとして使いやすいような統一感のある色合いにするため、何度も調整を重ねました。
• ポーズの多様性:5体がそれぞれ異なるポーズ(座る、寝る、くつろぐなど)をとることで、動きと生命感を表現しました。
• 機能性との融合:お香立てとしての実用性を保ちながら、動物たちのリアルな表情を損なわないバランスを工夫しました。
苦労した点:
• 粘土の乾燥とひび割れ管理:焼成前の乾燥に時間がかかり、乾燥後にひび割れが発生すると大幅なやり直しが必要。湿度管理や乾燥速度の調整に工夫を重ねました。
• 微細な造形:手のひらサイズの小さな身体の中に、特徴を表現すること。
審査講評〈審査員〉
・キャラクターがそれぞれ魅力的。製品としても完成されていると思います。
・それぞれの表情があって見てて楽しくなる作品。
・とってもポップでかわいくて、お部屋に取り入れたくなりました。
♛しーま賞
作品名:「タンゴ」
作家:福島 次雄(徳之島町)

〈作家からのメッセージ〉
徳之島の豊かな自然の中で育った竹に新たな命を吹き込み、一人ひとりが音楽を奏でる演奏者として表現しました。
私は日頃から音楽好きの仲間とバンド演奏や踊りを楽しんでおり、この作品の演奏者は、そんな実在する仲間たちをイメージして制作しています。島では、音楽が好きな人たちが自然と集まり、楽器を奏でたり踊ったりする光景が身近にあります。そんな笑顔あふれるひとときは、奄美・徳之島に流れるゆったりとした「島時間」と、人と人との温かなつながりを感じさせてくれます。
竹は、風や雨、太陽の恵みを受けながら力強く育つ、昔から奄美の人たちの生活に根付いた身近な自然素材の一つです。その竹が人となり、それぞれの楽器を奏で、一つの音楽をつくり上げる姿に、豊かな自然と島の人々の活気や温もりといった思いを込めました。
竹という自然素材だけでは音楽は生まれません。しかし、人の手によって作品となり、多くの演奏者が心を一つにすることで、美しい音楽が生まれます。その姿は、自然と人が調和し、ゆったりと流れる島時間の中で育まれる奄美の豊かさそのものだと感じています。
この作品を通して、奄美の自然の豊かさ、人と人とのつながり、そして音楽とともに流れる島時間を感じていただければ幸いです。
(作品の素材)
徳之島で採取した竹を乾燥させ、節や形を生かしながら部材ごとに切り分けました。
カッターナイフで細かな加工を行い、必要に応じてやすりで仕上げながら、一つひとつの人物や楽器を組み立てています。手足の角度や楽器の持ち方、踊る姿勢を細かく調整し、演奏とダンスの躍動感が伝わるよう工夫しました。
使用している素材
- 徳之島の竹(真竹・古参竹・蓬莱竹)
- 一部、市販の竹ぼうきの竹材
- 竹ひご
- 市販の紐(楽器弦部分)
- 接着剤
(工夫・苦労した点)
人物それぞれが実際に演奏しているように見えるよう、姿勢や腕の角度、楽器とのバランスを細かく調整しました。
また、演奏者は実在する周囲の人たちをモデルにしているため、一人ひとりの雰囲気や特徴が伝わるよう意識して制作しています。
竹は一本ごとに太さや節の位置、曲がり方が異なるため、それぞれの素材の特徴を見極めながら、最も適した部位を選んで制作することに苦労しました。
審査講評〈審査員〉
・一人一人の表情が違っていて、演奏をしている風景が頭に浮かびました。
・「竹」がこのような様々な形になることが驚きです。
・タンゴの踊り手の躍動感がすごい!実際のモデルがいるというのもすてきです。こんなに楽しくて素晴らしい作品、多くの方に見て欲しいです。
♛オーディエンス賞
作品名:「思い出継ぐ晴れ着」
作家:Vrai Bonheur(Lien Bonheur)中村 久美子 (奄美市)
Instagram

〈作家からのメッセージ〉
家の簞笥に眠っている着物を別の形で生まれ変わらせ使う事によって着物をあまりつけない世代の人達や関心がなかった人達がリメイクした事によって良さや喜び,幸せを感じてもらえる事を伝えたい。
(作品の素材)
白大島紬,留袖,七五三の着物,胴裏,帯を使用した作品です。
(工夫・苦労した点)
・着物の生地を上手く使ってデザインの組み合わせ,かっこよく可愛く綺麗に魅せる点
・着物は繊細なので丁寧に取り扱う点
審査講評〈審査員〉
・着物や大島紬からドレスに生まれ変わって作品作りの想いを感じました。実際に子どもたちが着ている姿を見てみたいです。
・生地、色合い、デザインなどとてもクオリティが高い作品です。リメイクした作品であることも評価されます。今後益々の販路拡大に期待します。
・着物のリメイク、伝統的な大島紬での作品という世界観がとてもすてきでした。
以上となります。
受賞されたみなさま、本当におめでとうございます!!今年は作品数が多く、また素晴らしい作品も多かったことから、大島紬賞と島ギフト賞はそれぞれ2作品ずつの複数受賞となりました。
ご応募いただきました全員のみなさまへ、拍手をお送りいたします。それぞれの作品の審査員講評と、来場者投票でいただいた貴重なご感想を、作家のみなさまにお伝えさせていただきます。
これからも、作家のみなさんのますますのご活躍と、新たな作家さんや作品との出会いも楽しみに、奄美市と株式会社しーまは応援していきます!!
【お問い合わせ】
株式会社しーま
e-mail:info@shi-mas.jp
TEL:0997-69-4681 FAX:0997-69-4682(平日9:00-17:30)
※業務時間外、土日は不在となりますので、何かございましたら、メール(info@shi-mas.jp)でお問い合わせくださいますようお願いいたします。











