Lancersと奄美市が連携協定に調印

クラウドソーシングの大手Lancersと奄美市が連携協定を締結いたしました。

1.提携の背景

鹿児島県奄美市は、世界自然遺産に登録が期待される豊かな観光資源を持ちながらも、本土の経済圏から離れ、市内に大規模な産業がないことから、若年者が十分に能力を発揮できる就業の場が少ないという離島特有の問題を抱えています。しかし、その一方で、インターネットを活用することで地理的制約を越え、離島でも都心にいるのと変わらずに働けるフリーランスや腕のあるエンジニアが、近年少しずつUターン、Iターンしてきている現状がありました。これらの傾向を捉え、奄美市では本年度より「フリーランスが最も働きやすい島化計画」をスタートします。本計画では、2020年までに200名のフリーランスを奄美市内で育成すること、また、50名以上のフリーランスの移住者を呼びこむことを目標にしています。

ランサーズは「時間と場所にとらわれない新しい働き方」を提案するクラウドソーシング業界のパイオニアです。国や地方自治体との協力・提携を通じて、東京一極集中を是正し、仕事の再分配が行われる仕組みを、日本全体に広げています。同時に、47都道府県でフリーランスの交流会を行い、フリーランス一人ひとりの声を集めていく中で、年々フリーランスが増えていく一方で、彼らがアクセスできる地域コミュニティーや、教育の機会が不足しているとの課題意識を持っていました。

2.提携の概要

奄美市は本取り組みにおいて、フリーランス支援窓口を立ち上げるなどフリーランスに対する行政サービスを整え、フリーランスコミュニティーの形成そして育成を行うとともに、離島のフリーランスにとって不可欠なIT環境の整備を進めていきます。ランサーズは、奄美市ランサーに対して仕事機会の創出をサポートし、両者でフリーランスが働きやすい環境づくりを進めていきます。


3.本提携におけるランサーズの取り組み

・奄美市内のフリーランス、移住者への仕事機会の創出
・奄美市内のフリーランスへクラウドソーシングのノウハウ提供
・「フリーランスが最も働きやすい島化計画」の広報活動

4.本提携に関してのコメント

本提携に関して両者は下記のように述べています。

奄美市市長の朝山は、「先人から守り受け継いできた豊かな自然や島唄等の奄美独自の伝統文化などをもつ、世界自然遺産登録を目指す奄美市では、外海離島の不利性を克服する産業として、情報通信産業を重点分野に位置づけ各種施策に取り組んでいるところです。今年度、奄美市市制施行10周年を迎え、これからも地方創生をしっかりと捉え、情報通信技術を活用した新しい働き方をランサーズ株式会社と共に創出し、仕事誘致、定住促進ならびに子育て支援に積極的に取り組んでまいります。」

ランサーズの秋好は、「2008年のクラウドソーシングの誕生以来、スキルを持ち活躍するフリーランスは徐々に増えていますが、これまで彼ら向けの行政支援は、あまり多くありませんでした。この度、奄美市と提携し、国内で初めてフリーランスが住みやすい環境を創る取り組みができることをとても光栄に思います。ランサーズでは、地方の課題解決は日本の課題解決と考え、地方自治体との活動に力を入れていきます。」

奄美市とランサーズは、「フリーランスが最も働きやすい島化計画」を通じて、離島の特色を活かした新しい地方創生の在り方を実現していくとともに、フリーランスの働きやすい世界の実現を目指していきます。